ご挨拶

第２回黒潮カンファレンス

実行委員長　齊藤 源顕

　　このたび第2回黒潮カンファレンスを高知市で開催させて頂きますことを大変光栄に存じております。本カンファレンスは昨年の千葉に引き続き2回目となります。大きなテーマは千葉大学大学院医学研究院薬理学教授の安西尚彦先生が掲げられた『異分野融合』を引き継ぎ、当講座が取り組んでいる下部尿路や排尿の研究も取り上げます。昨今の人材も研究資金も限られた厳しい状況で、基礎研究をどのように進めていけばよいのか、特に新設の地方大学医学部では大きな課題です。この様な状況下で医工連携や医農連携研究は、自分たちの持っていないシーズの発見や利用などこれからの研究の礎になるものと確信しております。

　　本カンファレンスでは初日に「医工連携研究」・「排尿研究の最前線」・「医農連携研究」、2日目に「D-アミノ酸研究」という４つのテーマでシンポジウムを企画しました。それぞれの研究テーマの演者は日本を代表する研究者の先生方に依頼致しました。どのような熱い議論が交わされるのかと今から大変楽しみにしております。また、特別講演は初日のオープニングとして糖尿病研究の最近の話題について高知大学医学部糖尿病内科学教授の藤本新平先生にお願いしております。イブニングセミナーとして獨協医科大学泌尿器科学主任教授の釜井隆男先生と高知大学医学部泌尿器科学教授の井上啓史先生にはそれぞれ前立腺癌と膀胱癌の最新の話題提供をお願いしております。２日目には中国・昆明医科大学教授のWang Wei 先生と島根大学医学部薬理学教授の和田孝一郎先生に講演をお願いしております。

　　今年は明治維新150年の記念の年となりますが、カンファレンス会場の高知県立県民文化ホールや懇親会場の三翠苑は、高知城や山内家武家屋敷に近く、坂本龍馬ゆかりの史跡も周辺に多数存在しています。高知は山海の幸が大変豊富なうえに、美味しい地酒が多数ございます。懇親会では高知名物の皿鉢料理と高知のお酒を用意しておりますので、高知の食を楽しんで頂けましたら大変幸甚に存じます。一般演題にも賞をいくつか用意しておりますので、多数の演題のご応募ならびに多数の方々のご参加を何卒よろしくお願い申し上げます。